Nature ハイライト

量子情報科学:原子対をもつれ合わせる

Nature 448, 7152

制御された2粒子相互作用は量子計算の基本となる必要条件であり、その実現は中性原子系の研究における長年の目標であった。Anderliniたちは、2重井戸型ポテンシャルの光格子中に極低温のルビジウム87原子対のアレイで構築した系を使って、各原子対の中に制御したエンタングリング相互作用を発生させた。この系では、異なる振動準位を占める原子間でのスピン交換が10ミリ秒以上のコヒーレンス時間で繰り返し起きる。これによって、量子ゲートに不可欠な要素が実証されたことになる。

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