Nature ハイライト

医学:多発性硬化症の臨界要因?

Nature 448, 7152

主として眼の水晶体に存在する「αB-クリスタリン」というタンパク質が、多発性硬化症で起こる炎症と損傷の悪循環の重大な「臨界要因」である可能性が出てきた。αB-クリスタリンは、多発性硬化症患者の免疫応答の主要な標的であることが知られている。今回、多発性硬化症のマウスモデルでαB-クリスタリンが保護作用を示すことが明らかになった。このタンパク質をマウスに注射すると、抗炎症因子および神経保護因子として働き、麻痺も回復させる。

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