Nature ハイライト

Cover Story:大胆な再現:月と火星とさらにその先を目指すNASA

Nature 445, 7127

表紙写真は、アポロ11号のミッション遂行中にN Armstrongが撮影したもので、初期アポロ月面実験パッケージ(EASEP)の観測機材一式を運ぶB Aldrinの姿が写っている。3年前に「The Vision for Space Exploration」と題した文書の中でNASAは、30年以上前のアポロ計画時代の興奮を再び取り戻すべく周到に考え抜いた太陽系探査の新しい枠組みの概略を発表した。その進行状況はどうなっているのだろう。新しい探査計画の筆頭項目は、月への再訪と火星への有人飛行の準備だが、今週号ではG Brumfielが、このプロジェクトの開始後3年間の進み具合について取材報告している。計画の進展は、「宇宙進出競争」が熾烈だった1960年代に比べるとゆっくりめにされている。だが、予算の心配はあるにしても、技術は具体化しつつある[News Feature p.474]。Editorialでは、有人宇宙飛行がもたらすだろう興奮と新しい科学技術を歓迎する一方で、人工衛星からの地球観測の経費継続の必要性についても論じている[Editorial p.459]。

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