Nature ハイライト

宇宙:遠くをまわる小さな惑星

Nature 439, 7075

地球の5.5倍の質量を持つ惑星が、2万8,000光年離れた恒星の周りを公転しているのが見つかった。これは、中心星にさほど近くない位置を占める比較的小さな惑星の初めての発見例である。OGLE-2005-BLG-390Lbと命名されたこの惑星は、地球と太陽の距離(1天文単位すなわち1 AU)の2.5倍以上、中心星から離れた軌道上を公転している。  たいていの太陽系外惑星は、中心星の軌道がその惑星系の重心の周りでふらつくことから発見される。しかし検出できるくらい大きなふらつきを生じるには、惑星が十分大きいか中心星に十分近くになければならない。世界各地にある望遠鏡を使用して太陽系外惑星を探索する国際共同研究チームのメンバーであるJ-P Beaulieuたちが使ったのは、これとは違う方法である。マイクロレンズ効果があると、遠方の星から来る光は、手前にある星の重力場によって湾曲し収束する。こうした効果を生み出す手前の星の周りを惑星が公転していれば、その背後にある星はさらに増光されるので、これから惑星の質量と軌道が計算できる。  このような現象が2005年6月に見つかり、問題の惑星は地球の5.5倍の質量をもち、海王星よりもはるかに小さいとわかった。これまで、海王星よりも小さい太陽系外惑星で、中心星から0.15 AU以上離れたところにあるものは見つかっていなかった。   モデルからは、そのようなあまり大きくないサイズの惑星は普通、中心星から1〜10 AU離れた軌道上を公転していると予想されていた。したがって今回初めて、0.15 AUより遠くにそのような惑星が見つかったことは、惑星の形成過程を解明中の研究者にとっていく分かの安心材料になる。

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