Nature ハイライト

Cover Story:カオスから生じる秩序:染色体不安定性の一覧からがんにおけるゲノム変化に関する知見が得られる

Nature 606, 7916

表紙は、さまざまながん細胞を絵画で表現したものである。染色体不安定性に見られるDNAの大規模な獲得、喪失、再編成は、がんの典型的な特徴だが、こうしたゲノムの多様性の原因と疾患との関連の可能性を解読するための包括的な枠組みはない。今回F MarkowetzとG Macintyreたちは、染色体不安定性の17のシグネチャーの一覧と共にそうした枠組みを提示している。この枠組みは、腫瘍が薬剤にどのように反応する可能性があるか予測するのに用いることができるとともに、将来の治療標的の特定にも役立つ。著者たちは、33種類のがんを代表する7880の腫瘍を調べることで、この一覧を作製した。別の論文ではN Pillayたちが、9873のがんを調べて、染色体不安定性の21の同様なシグネチャーの一覧を作っている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度