Nature ハイライト

生化学:リボソームのこれまで近づけなかったプルーフリーディング段階を見る

Nature 584, 7822

リボソームによるmRNAの翻訳は、変異タンパク質の発現を防止するため非常に正確でなくてはならない。そのため、リボソームは正しいアミノ酸を結合する必要があり(解読として知られる)、正しくないアミノ酸をタンパク質に組み込まれる前に除去するプルーフリーディング活性が使われている。A Korostelevたちは今回、天然の基質を結合した解読中のリボソームの時間分解構造を明らかにしている。このリボソームには、結合するために運ばれてきた、電荷を持つtRNA(同族、あるいは同族に近い)とEF-Tu•GTPも結合している。著者らちが使った時間分解手法により、3つの選択段階が捉えられた。これらは、これまでは起こることが予測されていただけの段階である。またこの研究により、選択中のEF-Tuが2つの役割を担っていることが明らかになった。

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