Nature ハイライト

超分子化学:分子集合体の鎖をつなぐ

Nature 583, 7816

カテナンは、機械的に連結した分子の一種であり、分子スケールの鎖に似ている。こうした「機械的に結合した」一連の分子集合体は、2016年にノーベル賞で認められた。今回、矢貝史樹(千葉大学)たちは、環状超分子集合体(本来的に従来のカテナンの環状分子よりも大きい)から着手することで、原子間力顕微鏡で「見る」ことができるほど大きなカテナンを開発している。大きなカテナンの形成は、機械的に相互連結した結合を1つ形成するのに事前組織化が必要で、超分子集合体が本質的に共有結合分子よりも不安定であるという事実から非常に難しい(2つ以上の連結ではさらに困難になる)。著者たちは、最多で22個の環状体からなる一連のカテナンを提示し、特に5つの環状体がつながったカテナンを「ナノリンピアダン」と名付けた。

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