Nature ハイライト

触媒:Ni担持触媒上における窒素空孔を用いる高効率のアンモニア合成

Nature 583, 7816

アンモニアは肥料工業でよく用いられる化学品であるが、その製造は要求が厳しい。細野秀雄(東京工業大学)たちは今回、Niを担持したLaNが、アンモニア合成触媒使用時に直面することの多い制約を回避できるデュアルサイト機構を通して、温和な条件下でアンモニアを効率よく生成できることを報告している。LaN表面で容易に生成される窒素空孔は、N2を活性化しやすくするのに不可欠である。この活性化されたN2が次いで、Ni金属上で生成した水素原子と反応して、アンモニアを生成する。今回の知見は、反応サイクルに空孔を組み込めることを示す良い例であり、高価な希少元素ではなく自然界に豊富に存在する元素を用いてアンモニア合成触媒を開発できる新たな設計コンセプトを提示している。

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