Nature ハイライト

分子生物学:相分離により形成される反応中心

Nature 579, 7800

クロマチンが関連する過程が連携するためには、ヒストンH2Bがユビキチン化されなければならない。酵母では、この反応は保存されたE3リガーゼ酵素Bre1と関連するE2酵素Rad6によって触媒される。A Köhlerたちは今回、ヌクレオソームのH2Bのユビキチン化は液–液相分離によって促進されることを示すin vitroおよびin vivoの証拠を提示している。具体的には、天然変性領域を持つ足場タンパク質Lge1がコアとなり、その周りにBre1の殻が形成されることが分かった。結果として生じる凝縮液は、Rad6を効率的に誘導してH2Bのユビキチン化を仲介できる。

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