Primer

ロタウイルス感染症

Nature Reviews Disease Primers

2017年11月9日

Rotavirus infection

ロタウイルス感染症
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ロタウイルス感染症は、5歳未満小児における重度の脱水を伴う胃腸炎の主因である。10年以上前からロタウイルスの予防接種が世界的に導入されているが、依然としてロタウイルス感染症による死亡は、低所得国を中心に毎年200,000例を超えている。ロタウイルスは主に腸細胞に感染し、吸収腸細胞の破壊(吸収不良の原因)に加えて、ロタウイルス非構造タンパク質4による腸内分泌の刺激や腸神経系の活性化を介して下痢を誘発する。さらにロタウイルスは、抗原血症(急性胃腸炎のより重い症状と関連する)やウイルス血症を引き起こし、まれではあるが全身で複製することもある。小児期を過ぎてもロタウイルスの感染が繰り返えされるが、反復感染により重症度は軽減する。ロタウイルスの再感染に対する防御と感染からの回復の免疫的関連についてはほとんどわかっていないが、いずれの場合もロタウイルス特異的IgAが役割を担うものとみられている。ロタウイルス感染症の管理では脱水の予防と治療に重点が置かれるが、抗ウイルス薬や制吐薬が使用されることもある。

PrimeView
ロタウイルスは5歳未満の小児における下痢性疾患の主因の1つである。このPrimeViewでは、ロタウイルス感染症予防における予防接種の重要性を中心に取りまとめる。
本Primerの図解サマリー

doi:10.1038/nrdp.2017.83

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