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関節リウマチ滑膜線維芽細胞におけるエピジェネティックな制御

Nature Reviews Rheumatology

2009年5月1日

Epigenetic control in rheumatoid arthritis synovial fibroblasts

関節リウマチ滑膜線維芽細胞(RASF)は軟骨・骨破壊のエフェクター細胞である。RASFは、基質分解酵素や接着分子の産生を亢進する、「内因性に」活性化したaggressiveな表現型であり、in vitroでは長期にわたり保持される。エピジェネティックな制御には主に3つの機序、すなわち、DNAメチル化、ヒストン修飾、microRNA活性があり、これらが相互に作用してRASF表現型を発現させる。全体のDNAメチル化はin situでは滑膜細胞において、in vitroではRASFにおいて減少する。また、ヒストンの過剰アセチル化が生じ、特定のmicroRNAがRASFに発現する。低メチル化の環境で培養された正常な滑膜線維芽細胞は、RASFのように活性化した表現型を獲得する。以上のことから、RASFでは、とくにDNAメチル化の制御において、エピジェネティックな制御の欠如が示唆される。エピゲノムの全ゲノム解析により、関節リウマチの発症に関与するその他の遺伝子の検出、エピジェネティックなバイオマーカーの同定、および活性化RASFを標的とした治療レジメンの開発が可能になるだろう。

doi:10.1038/nrrheum.2009.55

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