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ビタミンD の予想外の作用:自然免疫と獲得免疫の調節に関する新たな展望

Nature Reviews Endocrinology

2008年2月1日

Unexpected actions of vitamin D new perspectives on the regulation of innate and adaptive immunity

ビタミンD が骨の恒常性を維持する以外に、何らかの作用を有するとい う見解は、かつてから認識されていた。活性型1,25- ジヒドロキシビタミンD による免疫調節や増殖抑制など、比較的最近知られるようになった反応が、 初めて報告されて、四半世紀以上経過する。しかし、このようなビタミンD の新しい作用が、病態生理およびヒトの疾患予防にどのような影響を与えるかについて、その理解が著しく進歩したのはつい最近である。なかでも、 特に3 つのエビデンスが重要視されている。第一に、母集団に基づく研究 により、ヒトにおけるビタミンD の正常状態の解釈が改められ、ビタミンD 不足が世界規模での臨床問題となっていることが示唆された。第二に、 疫学研究により、疾患による感染度や死亡率が、ビタミンD の状態と関連すると考えられるようになっている。第三に、ヒトの正常組織において1,25- ジヒドロキシビタミンD を合成するのに必要な機構が、従来の見解よりもはるかに広範囲に存在すると考えられるようになった。以上の知見より、 新しく知られるようになったビタミンD の代謝と反応は、ヒトの生理機能において、骨やカルシウムの恒常性にとどまらず、より広範な役割を担うと考えられる。本総説では、特にビタミンD の免疫調節作用を中心に、その具体例について詳述する。

doi:10.1038/ncpendmet0716 | 英語の原文

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