Research Highlights

核心に達する

Nature Reviews Cancer

2002年12月1日

乳癌情報コア(BIC)は、乳癌発症遺伝子の検出と解析の促進を主たる目標とし、特に、同じ目的をもった研究者間での未発表情報の共有と統合を促す、国際共同協力である。このグループ内には運営委員会(国際癌研究機関のDavid Goldgarを委員長とする)があり、毎年総会が開かれ、会報によって告知される。ただしこの会報や総会の詳細についてのリンクはウェブサイトにはない。

か情報を調べるためには登録が必要で、それが済めばこのサイトの核心であるBICデータベースをクリックしてBRCA1とBRCA2変異のデータを閲覧できる。このデータは2002年8月に最終更新されている。遺伝子のエキソン自体をクリックしたり、遺伝子の検索フォームを使ってデータベースを検索したりできる。これらのデータはまた、簡単に理解できるよう、いくつかの異なる手段で要約されている。ミスセンス変異やフレームシフト変異を表した図や、一塩基置換の表、挿入や欠失を示す棒グラフを眺められる。肝腎なことだが、自分の発見した変異を登録できる申し込みフォームもある。これらのデータは質を維持するために運営委員会による審査と校訂を受ける。

たがって、published laboratory method(1997年発行の2つの論文があげられているのみ)やdiscussion forum(リンクされていない)などの別部門はいまのところ有用とはいえないが、サイトの核となる部分は包括的で、BRCA研究者が訪れるに値する。

doi:10.1038/nrc964

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