Volume 430 Number 6996

Editorials

ネイチャーは、ネイチャーと姉妹誌に掲載されたニュース記事に一挙にアクセスできる、新たなオンラインサービス:news@naturejpn.com を開始する。(日本版サービスは news@naturejpn.com)

News cornucopia p.123

doi: 10.1038/430123b

カッシーニの土星軌道到達は、近年のNASAの惑星探査が順調に進んでいる証だが、長期計画の前途は多難だ。

Beyond Cassini p.123

doi: 10.1038/430123a

News

胚性幹細胞研究の是非を問う住民投票を今秋に控え、カリフォルニア州で激しい論戦。

War of words escalates in run-up to CaliforniaNULLs vote on stem cells p.125

doi: 10.1038/430125a

宇宙の暗黒エネルギーの量を、どこにでもある電子機器のノイズから推定できるとの説が。

Scepticism greets pitch to detect dark energy in the lab p.126

doi: 10.1038/430126b

米上院の委員会が、NASAの次の月探査計画を、コスト削減のため民間に委ねるよう主張。

Senator urges private groups to run cut-price Moon shot p.129

doi: 10.1038/430129a

News Features

責任をもって

Called to account p.133

エイズとの戦いは進んでいるが、先進国が前回の国際エイズ会議で約束した対策には、まだ実現していないものもある。

doi: 10.1038/430133a

世界のエイズ流行の現状

Snapshot of a pandemic p.134

doi: 10.1038/430134a

タイからアフリカへ

Out of Thailand, into Africa p.136

アフリカ諸国が安価なエイズ治療薬を手に入れられるよう、タイのエイズ対策の成功を支えた女性が支援を続けている。

doi: 10.1038/430136a

感染防御用のクリーム

Starting to gel p.138

サハラ以南のアフリカ諸国で緊急に必要とされる女性用の殺菌薬の大規模な臨床試験が始まっている。

doi: 10.1038/430138a

News & Views

天文学:予想よりずっと早く誕生していた銀河

Old before their time p.149

大質量で進化した銀河が予想よりもかなり遠くで見つかったが、これは宇宙の歴史の初期にこうした銀河が出現したということであり、銀河の形成に関する我々の理解に疑問を投げかけるものだ。highlights 参照。

doi: 10.1038/430149a

免疫学:T細胞応答の性質を偏らせる

Polarizing a T-cell response p.150

ノッチ受容体を介するシグナルは発生における決定の多くを調節している。新たな研究から、この経路はまた感染における免疫応答の調子を決めるのにも関わっていることが実証された。

doi: 10.1038/430150a

地球科学:ねじれを丸く収める

Kinks and circuits p.151

地球のマントルの流れは、上昇するマントルプリュームを揺り動かして、表面のホットスポットの相対的な位置を変える。一連の推論から、ホットスポットのふるまいに関する長年の謎が解かれた。highlights 参照。

doi: 10.1038/430151a

イオンチャネル:ゲーティング機構解明に期待

Gate expectations p.153

特定の刺激に応じて起こるイオンチャネルの開閉、つまりゲーティングは、細胞の機能にとって重要である。2種類のクモ毒毒素の脂質膜への分配能に関する実験から、ゲーティングの機構の一端が見えてきた。letters, p.232, 235 参照。

doi: 10.1038/430153a

物性物理学:酸化物の電荷秩序

Charge-ordering in oxides p.155

遷移金属は混合原子価を持つ酸化物を形成するが、こういう酸化物は電子が秩序だった配列をしていると予想される。しかし、荷電配列パターンに酸素原子の「空孔」を含めるためにはイオン描像を考え直さなくてはならない。

doi: 10.1038/430155a

ヤツメウナギで捕まえた適応免疫進化のてがかり

p.157

"適応免疫系の進化に関する研究では、これまでヤツメウナギは日陰の存在だった。しかし今回、ヤツメウナギを使って、適応免疫系を機能させる仕組みが一通りではないことが実証されるというおもしろい結果が得られた。articles, p.174 参照。"

doi: 10.1038/fake100

免疫学:ヤツメウナギで捕まえた適応免疫進化のてがかり

Another manifestation of GOD p.157

適応免疫系の進化に関する研究では、これまでヤツメウナギは日陰の存在だった。しかし今回、ヤツメウナギを使って、適応免疫系を機能させる仕組みが一通りではないことが実証されるというおもしろい結果が得られた。articles, p.174 参照。

doi: 10.1038/430157a

news and views feature:RNAi革命

The RNAi revolution p.161

最近、RNAi、つまりRNA干渉という言葉が生物学研究の中で頻繁に聞かれるようになった。これは、研究手段として有用であることによるのはもちろんだが、この現象が自然界で広く見られるということもその一因となっている。

doi: 10.1038/430161a

Articles

地球:全球プレート運動とマントル流の修正モデルによるハワイ−天皇海山列の位置の予測

Prediction of Emperor-Hawaii seamount locations from a revised model of global plate motion and mantle flow p.167

doi: 10.1038/nature02660

免疫:無顎類海産ヤツメウナギの体細胞における可変性リンパ球受容体の多様化

Somatic diversification of variable lymphocyte receptors in the agnathan sea lamprey p.174

doi: 10.1038/nature02740

Letters

宇宙:ビッグバンから30〜60億年後での大質量銀河の高い存在度

A high abundance of massive galaxies 3-6 billion years after the Big Bang p.181

doi: 10.1038/nature02667

物性:高転移温度超伝導体における異常な同位体効果

An unusual isotope effect in a high-transition-temperature superconductor p.187

doi: 10.1038/nature02731

工学:線状や分枝状の形をもつコロイドナノ結晶ヘテロ構造

Colloidal nanocrystal heterostructures with linear and branched topology p.190

doi: 10.1038/nature02695

環境:二酸化炭素濃度の高い条件下での泥炭地帯からの溶存有機炭素の流出

Export of dissolved organic carbon from peatlands under elevated carbon dioxide levels p.195

doi: 10.1038/nature02707

考古学:フォーゲルヘルトで出土した人骨の測定年代値は意外なほど新しい

Unexpectedly recent dates for human remains from Vogelherd p.198

doi: 10.1038/nature02690

農業:現存する栽培化されたヒマワリの起源は北米東部である

Origin of extant domesticated sunflowers in eastern North America p.201

doi: 10.1038/nature02710

進化:植物の間接的な抵抗性の誘導的発現から構成的発現への進化上の変化

Evolutionary change from induced to constitutive expression of an indirect plant resistance p.205

doi: 10.1038/nature02703

医学:東アジアにおける病原性が高く汎流行性の可能性をもつH5N1型インフルエンザウイルスの起源

Genesis of a highly pathogenic and potentially pandemic H5N1 influenza virus in eastern Asia p.209

doi: 10.1038/nature02746

細胞:カスパーゼ1のアダプターASCとIpafによるインフラマソームの異なる活性化

Differential activation of the inflammasome by caspase-1 adaptors ASC and Ipaf p.213

doi: 10.1038/nature02664

免疫:誘導性核タンパク質IkBζによるToll/IL-1受容体を介する遺伝子発現の制御

Regulation of Toll/IL-1-receptor-mediated gene expression by the inducible nuclear protein IκBζ p.218

doi: 10.1038/nature02738

生化学:3'-RNAプロセシング因子によるRNAポリメラーゼIIカルボキシ末端ドメインの認識

Recognition of RNA polymerase II carboxy-terminal domain by 3'-RNA-processing factors p.223

doi: 10.1038/nature02679

細胞:サイクリン依存性キナーゼがSmadの増殖抑制機能を制御する

Cyclin-dependent kinases regulate the antiproliferative function of Smads p.226

doi: 10.1038/nature02650

生化学:クモ毒由来の電位センサー毒素によるイオンチャネル阻害で見られる膜アクセス機構

A membrane-access mechanism of ion channel inhibition by voltage sensor toxins from spider venom p.232

doi: 10.1038/nature02632

生化学:神経刺激性ペプチドの鏡像異性体によって脂質二重膜に依存して起こる機械刺激感受性チャネルの阻害

Bilayer-dependent inhibition of mechanosensitive channels by neuroactive peptide enantiomers p.235

doi: 10.1038/nature02743

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