Letter 宇宙:若い宇宙における老いた銀河 2004年7月8日 Nature 430, 6996 doi: 10.1038/nature02668 近傍宇宙のあらゆる星の半分以上は、大質量楕円銀河で見つかっており、これらの銀河は、現在では星形成をほとんど、あるいはまったく伴わない古い星の集団によって特徴付けられる。現在のモデルにおいて、そのような銀河は、階層的な合体過程の頂点として宇宙の歴史のやや後で出現し、この過程では、大きな銀河はより小さな前駆銀河の合体によって形成する。しかし観測結果からは、大質量楕円銀河がどのように形成されたのか、あるいはいつ形成されたのかさえ明らかになっていないし、宇宙が現在の年齢のおよそ半分だった時(赤方偏移z≈1)の大質量楕円銀河の見かけ上急激な出現が、実際の進化の影響(合体のピークなど)によるのか、あるいは初期宇宙で楕円銀河を同定することの観測的な難しさによるものであるかもよく分かっていない。本論文では、1.6<z<1.9にある4個の古くて完全に形成された大質量(太陽質量の1011倍)楕円銀河の分光学的および形態学的な同定について報告する。それらの銀河は、このような天体で現在知られているうちの最も遠方にあるものである。宇宙が現在の年齢のわずか約4分の1であった時点での、そのような系の存在は、大質量をもつ初期タイプの銀河の形成が、理論的なシミュレーションで予想されていたよりも初期宇宙においてかなり早いことを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る