Letter 免疫:誘導性核タンパク質IkBζによるToll/IL-1受容体を介する遺伝子発現の制御 2004年7月8日 Nature 430, 6996 doi: 10.1038/nature02738 Toll様受容体(TLR)は微生物構成成分を認識し、病原体に対する炎症および免疫反応を惹起する。IκBζ(MAILやINAPとしても知られている)は、IκBファミリーの一員であるBcl-3と高い類似性を有する、アンキリン反復配列を含む核タンパク質である。IκBζの転写は、TLRリガンドおよびインターロイキン-1 (IL-1)を用いた刺激によって速やかに誘導される。本論文で我々は、IκBζがTLR/IL-1シグナル伝達経路で活性化される遺伝子群の一部の発現に不可欠であることを示す。IκBζ欠損細胞は、さまざまなTLRリガンドおよびIL-1応答性のIL-6産生に重大な欠陥を示すが、腫瘍壊死因子-α応答性のIL-6産生には欠陥は示さない。内在性のIκBζはNF-κBのp50サブユニットと特異的に会合し、刺激に際してIL-6プロモーターのNF-κB結合部位へと動員される。さらにNF-κB1/p50欠損マウスは、IκBζ欠損マウスと同様のTLR/IL-1Rリガンドに対する応答性を示す。エンドトキシン誘導性のIl12bやCfs2のような他の遺伝子の発現もまたIκBζ欠損マクロファージにおいて欠失する。リポ多糖誘導性のIκBζ転写がこれらの遺伝子群の転写よりも早期に起こることを考えると、TLR/IL-1Rを介する反応の一部は、誘導性IκBζを必要とする少なくとも二段階の遺伝子発現プロセスで制御されているのかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る