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大気科学:中国東部からのCFC-11排出量の増大

Nature 569, 7757

CFC-11はウレタンフォームの発泡剤として使われてきた歴史があり、製品の使用などでCFC-11が大気中に排出されている可能性がある。
CFC-11はウレタンフォームの発泡剤として使われてきた歴史があり、製品の使用などでCFC-11が大気中に排出されている可能性がある。 | 拡大する

Credit: MirageC / Moment / Getty Images

クロロフルオロカーボンなどのオゾン層破壊物質の大気中濃度は、モントリオール議定書の合意に沿うように低下している。しかし、クロロフルオロカーボンのうち2番目に存在量が多いトリクロロフルオロメタン(CFC-11)の大気中濃度の低下が鈍化していることが近年報告され、全球の排出量の増大が示唆されている。今回S Parkたちは、中国東部からの排出が全球のCFC-11の排出量増大の約40~60%、あるいはそれ以上を占めており、新たな生産と使用の結果である可能性を見いだしている。

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