Nature ハイライト

化学生物学:光でタンパク質を制御する

Nature 569, 7757

光を使ってタンパク質を活性化するCAGE-Proxという手法を、P Chenたちが開発した。今回の報告では、ケージに閉じ込めたチロシン残基であるONBYが使われていて、このケージは光によって外すことができる。著者たちはコンピューター支援設計によってONBYが取り込まれる部位を最適化し、タンパク質の機能に与える影響を最小に抑えている。この方法はさまざまなタンパク質ファミリーに広く応用可能で、細胞のシグナル伝達や免疫応答を微調整できる。光を治療に直接的に使うにはそれなりの制約があるが、CAGE-Prox法には、タンパク質を、光で活性化されるプロドラッグとして使える可能性もある。

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