Nature ハイライト

がん:がんの薬剤依存性を逆手に取る

Nature 550, 7675

がん細胞は、さまざまな遺伝的・非遺伝的機構によって薬剤抵抗性を獲得することがある。そうした薬剤抵抗性のがん細胞には、治療に依存性を持つようになり、薬剤の使用をやめると細胞死を起こすものがある。今回、黒色腫細胞でこの薬剤依存性の基盤となる機構が調べられ、標的治療によって引き起こされる表現型転換経路がそうした機構の1つであることが突き止められた。得られた知見は、薬剤抵抗性のがん細胞の薬剤依存性表現型を逆手に取った、交互治療法を開発できる可能性を示している。

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