Nature ハイライト

がん: がんにおける不活性型の変異型BRAF

Nature 548, 7666

ヒト腫瘍ではキナーゼであるBRAFの変異対立遺伝子が見つかっているが、触媒機能が活性化されたものもあれば、キナーゼ活性が低下あるいは欠損したものもある。今回N Rosenたちは、あまり解明の進んでいなかった、活性の低下した変異型BRAFの特徴を明らかにしている。これらの変異型BRAFは、シグナル伝達を増幅するために上流調節因子のRASとより強固に結合し、腫瘍において機能するためにRASを活性化する機構を同時に必要とする。これらの活性が低下した変異型BRAFの作用機構は、活性型変異型BRAFとは異なり、この経路の治療阻害剤に対する腫瘍の感受性を決定している。また、別の論文ではD Santamariaたちが、キナーゼ不活性型の変異型BRAFがマウスの肺腺がんの発生を開始できることを示している。

Letter p.234
doi: 10.1038/nature23291 | 日本語要約 | Full Text | PDF
Letter p.239
doi: 10.1038/nature23297 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年8月10日号の Nature ハイライト

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