Nature ハイライト

Cover Story:保全における課題:生物多様性の低下に取り組む方法を評価する

Nature 546, 7656

地球上の生命の多様性は息をのむほどだが、重大な危機に瀕してもいる。表紙のシマウマとアカハシウシツツキの間に見られるような潜在的に有益な関係は多いが、他の潜在的に破壊的な関係は、種、生息地、生態系にかつてないほどの難題をもたらしている。今週号のNatureでは、生物多様性と保全における重要な主題のいくつかが探究されている。Insightでは、生命の豊かな多様性を生んだ過程とこの多様性の低下速度を加速する過程が深く掘り下げられている。重要なのは、多様性の低下を緩和し生態系を保護する方法だけでなく、そうした保全努力の極めて多面的な恩恵も探究されていることである。News Featureでは、生態系の機能単位の検討が、単に種の目録を作ることよりも有益になり得る理由を明らかにしている。また、2本のCommentは、土地利用と分類学の危機的状況の問題に取り組んでいる。さらに、2本の論文によって、多様性が生態系の機能を高める仕組みと、保護区域の比較的小さな拡大によって生物多様性保全が大きな効果を得られる可能性が検討されている。賢明な政策立案と地域社会の参加によって保全効果が得られるのは明らかだが、時間は押し迫っている。(Insight

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