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生物多様性:全球的な生物多様性の諸側面において大きな保全効果の獲得は可能である

Nature 546, 7656 doi: 10.1038/nature22368

生態系の機能や人類が受けている生態系サービスを維持する上で、種数の他にも生物多様性の複数の側面が非常に重要であるという認識が、年々高まっている。生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)などの新たな国際的政策や評価プロセスでは、生物多様性の保護に向けた、より全球的な定量的かつ包括的な手法の重要性が認められているが、多くの知見はいまだに、種という生物多様性の1つの側面のみに集中している。本論文で我々は、こうした焦点を広げ、鳥類および哺乳類について種の多様性、機能的多様性および系統発生学的多様性が現在世界でどの程度保護されているのかを評価した結果と改善の余地について報告する。多様性の各側面の範囲内に存在する大きな欠落部分は、保護区域をわずかに拡大することで埋められる可能性があり、例えば、陸域の保護区域を5%広げれば、保護される種の単位、系統発生学的単位、あるいは機能的単位の範囲が3倍以上増加する可能性があることが明らかになった。また、多様性の複数の側面および鳥類と哺乳類の両タクソンに関して、優先される区域が同一となる場合が多かった。しかし、選択する保全戦略によって結果が根本的に左右されることが見いだされた。全球的な生物多様性プールの基本的な分布を最大にすることは、局地的な多様性を最大にすることよりも困難である(すなわち、より広い陸域を必要とする)。全体的に、種の優先区域と系統発生学的な優先区域との類似性は、これらの機能的な優先区域に対する類似性よりも高く、鳥類の生物多様性の異なる側面間の優先区域の類似性は、哺乳類のそれよりも高かった。本研究は、生物多様性の保全において大きな効果の獲得が可能であることを示すとともに、望ましい保全目的と生物多様性の指標とを明確に結び付ける必要性を明らかにしている。我々はさらに、生物多様性の多面的な保全でこれらの目標を推し進めるための枠組みおよび定量的ツールを提供する。

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