Nature ハイライト

神経科学:霊長類の脳における遺伝子発現

Nature 535, 7612

近年のマウスとヒトの脳における遺伝子発現アトラスの発表に続き、今回E Leinたちは、非ヒト霊長類の中でヒトの脳の発生や疾患の主要なモデルとされているアカゲザルの出生前と出生後の脳の発達について、高分解能の転写アトラスを示した。このデータは脳の成熟に関連させて全体的な転写動態を描き出しており、一方、比較解析ではヒト特異的な遺伝子発現の経過を明らかにしている。ヒトの神経発達障害と関連するリスク遺伝子候補群は、発達中のサルの新皮質で疾患特異的なパターンで共発現する傾向が見られた。

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