Nature ハイライト

宇宙物理学:降着を受けている白色矮星連星系

Nature 533, 7603

今回、ヨーロッパ南天天文台が運用する超大型望遠鏡に設置されている観測機器Xシューターを用いて、J1433と呼ばれる白色矮星連星系について、可視域と近赤外域の時間分解分光を同時に行った結果が報告されている。得られたスペクトルによって、質量が太陽の0.055 ± 0.008倍で、平均のスペクトル型がL1、照射によって生じる昼側と夜側の平均温度差が57 Kの亜恒星ドナー(質量を失う側の伴天体)が存在することが明らかになった。今回の観測結果から、ホットジュピターや短周期の褐色矮星連星を含め、照射を受けた亜恒星天体の大気とその内部のモデルの経験的基準が得られる。

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