Nature ハイライト

Cover Story: この1年を語る10の物語:2015年の重要人物10人

Nature 528, 7583

年末恒例の「Nature’s 10」では、気候変動から遺伝子編集、さらには研究結果の再現性に至る、今年起きた多様な問題で重要な役割を果たした人たちを、Nature編集部が慎重な議論によって選び出している。この特集で、今年の主な出来事、また科学を正しく機能させようという人類の努力を、もう一度振り返ってみよう。今年選ばれたのは、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の事務局長で、パリ気候変動会議の成功に大きな役割を果たしたChristiana Figueres、遺伝子編集が行われたヒト胚についての最初の論文を発表した生物学者Junjiu Huang(中国・中山大学)、7月に冥王星フライバイに成功したNASAニュー・ホライズンズ計画のリーダーであるAlan Stern、人体への電子機器の組み込みを追求する多分野連携研究によって、カーボンナノチューブセンサーを使って圧力を感じる人工皮膚を作製したZhenan Bao(米国スタンフォード大学)、原子力工学者でイランの原子力庁長官を務め、核兵器開発に歯止めをかける歴史的合意を作り上げるのに尽力したAli Akbar Salehi、女性天文学者にセクシャルハラスメントの問題を公表するように励まし、このおぞましい問題を明るみに出すように促した太陽物理学研究者のJoan Schmelz(米国メンフィス大学)、今年目覚ましい進展のあった古代ゲノミクス研究で、古代ゲノムを集団として扱う解析によって人類史を解きほぐしていく方法の第一人者である集団遺伝学者David Reich、超伝導の高温記録を硫化水素系で更新した物理学者Mikhail Eremets(ドイツ、マックス・プランク化学研究所)、さまざまな生物に由来する23個の異なる遺伝子を酵母に組み込んで強力な鎮痛作用を持つ合成麻酔薬を産生できるようにした合成生物学者Christina Smolke(米国スタンフォード大学)、そして、科学分野で再現性に関する問題が相次いだことに鑑み、心理学研究論文100編の結果の再現を試みるという研究を行って、科学研究結果の再現性に必要な要因の問題に取り組んだ心理学者Brian Nosek(米国バージニア大学)である。

News Features p.459
doi: 10.1038/528459a | 日本語要約 | Full Text

2015年12月24日号の Nature ハイライト

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