Nature ハイライト

化石:翼竜のオムレツ

Nature 432, 7017

すでに絶滅した空を飛ぶ爬虫類、翼竜の卵の化石がBrief Communicationsで2つ紹介されている。2つの卵はまるで違っており、翼竜の多様性がうかがえる。 L M Chiappeたちが報告した1つ目の卵はアルゼンチンで出土し、およそ1億年前にフラミンゴに似た翼竜の一種のプテロダウストロが産んだものである。卵の中に胚の化石も保存されているので、身元を探る手がかりが得られる。化石に残る固い方解石の卵の殻は、トカゲの卵には似ておらず、鳥類や恐竜の卵を思わせる。 一方Q Jiたちが報告したもう1つの卵は、化石産出で有名な中国の義県層で出土したおよそ1億2,100万年前のものである。この卵の殻はアルゼンチン産の卵と違って柔らかく革のようで、現生爬虫類で広く見られる殻に似ている。 翼竜の卵は、今年初めに中国で見つかるまで(Nature 429, 621; 2004参照)知られていなかった。翼竜は爬虫類の一群で、恐竜や鳥類の遠い親戚にあたる。

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