Nature ハイライト

光学・フォトニクス:固体の極端紫外分光法

Nature 521, 7553

気体中でレーザーを用いて極端紫外(EUV)放射を生成すると、レーザー基本周波数の高次高調波の周波数を持つ光を生成でき、分光やイメージングの手段として広く利用されている。高調波はバルク結晶でも生成されるが、その基本的な放射機構については決着がついていない。今回E Goulielmakisたちは、この手法を拡張して、二酸化ケイ素薄膜で広帯域EUV放射を生成した。得られたスペクトルから、二酸化ケイ素の伝導帯のエネルギー分散に関して、従来の光電子分光法では今のところ得ることができない詳細な情報が明らかになった。今回の成果は、固体EUVフォトニクスという新しい分野を発展させる上で重要な一歩である。

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