Nature ハイライト
		
		
        
		
		植物科学:MAPKを活性化するもう1つの方法
Nature 521, 7551
マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)カスケードが、自然免疫シグナル伝達ネットワークの中心的メディエーターとしての役割を持つことは、植物および動物の両方ですでに確証されている。例えば、微生物に由来する分子はMAPKシグナル伝達を引き起こすことが知られている。F Ausubelたちは、MAPK活性化がこれと並行的に働くもう1つの仕組みによっても引き起こされることの証拠を示し、これが植物の免疫応答の一部であることを明らかにした。緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)などの病原体が分泌するプロテアーゼが、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)でこれまで知られていなかった防御応答を引き起こし、これにMAPKカスケードの上流のヘテロ三量体Gタンパク質複合体が関わっていることが分かった。この過程は、Gタンパク質およびMAPキナーゼカスケード、それに足場タンパク質RACK1によって仲介される。
2015年5月14日号の Nature ハイライト
- 進化:真核生物の性質を備えた古細菌
- 神経科学:飢餓と口渇に対する混合した応答
- 神経科学:昆虫は自分の位置をどのように知るか
- 宇宙物理学:星形成はガスの流入が遮断されて止まる
- 超伝導:謎めいた電子対
- 量子物理学:自由電子の量子制御
- 植物科学:MAPKを活性化するもう1つの方法
- 発生生物学:YAPタンパク質が組織に形態を与える
- 分子生物学:Xistの遺伝子サイレンシング機構
- 構造生物学:F型ATP合成酵素aサブユニットの構造
- 構造生物学:酵母V型ATPアーゼの回転状態


