Nature ハイライト

進化学:ダーウィンフィンチ類のくちばしの進化遺伝学

Nature 518, 7539

ガラパゴス諸島の大ダフネ島に生息するオオガラパゴスフィンチ(<i>Geospiza magnirostris</i>)。
ガラパゴス諸島の大ダフネ島に生息するオオガラパゴスフィンチ(Geospiza magnirostris)。 | 拡大する

Credit: P. R. Grant

ガラパゴス諸島とその近海のココス島に生息するダーウィンフィンチ類は、進化の研究、中でも特に種分化を研究するための象徴的なモデルである。今回、ダーウィンフィンチ類の全ての種とそれらに近縁な2種の計120個体について包括的ゲノム塩基配列解読が行われ、交雑によって系統が入り交じった種が生じた証拠が得られるなど、形態に基づいた分類との重大な相違が明らかになった。ダーウィンフィンチ類の適応に関する議論では、古くからくちばしの形状が大きく取り上げられてきた。今回の研究で、頭蓋顔面の発生に影響を及ぼす転写因子の遺伝子ALX1を含むハプロタイプが、ダーウィンフィンチ類の全種にわたって、くちばし形状の多様性と強く関連しており、また、環境の変化に応じてくちばしの形状が急速に進化したガラパゴスフィンチの種内でも同様に強く相関していることが明らかになった。

2015年2月19日号の Nature ハイライト

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