Nature ハイライト

惑星科学:コンドリュールの起源

Nature 517, 7534

多くの隕石中に見られるコンドリュールは、かつては溶融状態にあったミリメートルサイズの小球で、その起源は、隕石学の分野で、長きにわたって謎となってきた。B Johnsonたちは、衝撃解析コードと動的な集積モデルとを使って原始惑星の衝突をシミュレートし、大規模な集積衝突ならば、現在観測されているコンドリュールの存在量を説明するのに十分な量のミリメートルサイズの溶融した飛沫が、惑星集積の最初の500万年間に飛散することを示した。この知見は、コンドリュールの起源が衝突であるとする説を裏付けており、隕石が惑星形成の残存物質ではなく惑星形成とともにできた副生成物であることを示唆している。

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