Nature ハイライト

量子物理学:量子コンピューターの新たな局面

Nature 514, 7520

実用的な量子コンピューターを開発する上での障害の1つは実質的なエラー訂正法の必要性だが、こうした訂正法が必要なことは広く了解されている。しかし、そうした方式によると、計算過程が遅くなり、量子技術で可能となる利点の一部が失われる可能性がある。これとは別の方法では、幾何学的法則による保護などによって、雑音に対してロバストで本質的にフォールトトレラントな量子計算原理を使うことになる。全幾何学的な量子計算の実験がいくつか報告されているが、その場合の難問はスケーラブルなプラットフォームを見いだすことである。今回L Duanたちは、ダイヤモンド欠陥中心に存在するスピンによる幾何学的量子ゲートのユニバーサルセットを実験的に実現したことを報告している。実験は1個のダイヤモンド欠陥中心にある2個のキュービットに基づいているが、今回の成果から、室温における全幾何学的でロバストな固体量子計算へ向かう有望な方向が示された。

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