Nature ハイライト

素粒子物理学:ついに捉えられた太陽のppニュートリノ

Nature 512, 7515

Borexino検出器の液体シンチレーター用球状容器。
Borexino検出器の液体シンチレーター用球状容器。 | 拡大する

Credit: Borexino Collaboration

太陽から放出されるエネルギーは、水素をヘリウムに変換する核連鎖反応に由来し、その大部分は2つの陽子の核融合(陽子–陽子反応またはpp反応)によって生じ、低エネルギーニュートリノの放出を伴っている。こうしたニュートリノは、捉えるのが難しいことが分かっており、これまでに直接観測されているのは、二次反応で生じる太陽ニュートリノのみであった。しかし今回、Borexino共同研究チームがppニュートリノ自体を観測し、これによって、太陽にエネルギーを供給する主要な核融合過程の直接的知見が得られると報告している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度