Nature ハイライト

免疫: エンドドキシン耐性とトリプトファン異化のつながりブックマーク

Nature 511, 7508

エンドトキシン(内毒素)耐性は自然免疫の一部で、細菌のエンドトキシン、すなわちリポ多糖にあらかじめ曝露されていると、その後の曝露に対する宿主応答が低下することを指す。こうした作用は最近また関心を集めているが、その基盤となる機構はほとんど分かっていない。今回、エンドトキシン耐性の出現はトリプトファン異化に依存していることが明らかにされた。この異化作用は、代謝酵素であるインドールアミン 2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)とトリプトファン 2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO2)の連続した作用によっている。これがキヌレニンの産生につながり、さらにアリール炭化水素受容体(AhR)が活性化される。初回のエンドトキシン投与はAhR、TDO2およびインターロイキンによって制御されるが、耐性の持続には、AhR、IDO1およびサイトカインであるTGF-βが必要で、ほとんど免疫病理学的現象が起こらずに病原体が除去される。

Article p.184
doi: 10.1038/nature13323 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2014年7月10日号の Nature ハイライト

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