Nature ハイライト

宇宙:近接して三重星をなすブラックホール

Nature 511, 7507

三重星をなす超大質量ブラックホール系が遠方銀河(赤方偏移z = 0.39)に発見されたことにより、銀河の合体の結果がどうなるのかを観測するまれな機会が得られた。既知の4つの三重ブラックホール系では、2つのブラックホール間の最小距離は2.4キロパーセクだが、新たに発見された三重星系は、約140パーセク離れた「緊密な対」を持つ。ブラックホールが生成する大規模な電波ジェットの性質に、この緊密な対の存在を示す痕跡が残されていることが明らかにされ、極めて分解能の高い観測を必要とせずに他の緊密な対を探す有用な方法が得られた。そして今回、6つの候補銀河が探査され、その「ヒット率」は、緊密な対が従来考えられていたよりも多いことを示唆している。近接した対をなす連星は、重力波研究に有用な標的であり、そうした連星を見つける効率的な方法が開発され、それらが他にも存在するという見通しが立ったことは、重力波の強度予測への取り組みへの関心を高め、その最終的な検出につながるだろう。

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