Nature ハイライト

地球物理学:新しい月の年代決定

Nature 508, 7494

月の年代は、少なくとも過去30年間にわたって地球化学の分野で関心を集めてきた。いくつかの年代決定手法がこの問題に取り組むために用いられてきたが、いわゆるモデル年代の計算に必要な仮定が変化することもあって、結果は手法ごとに異なっている。S Jacobsonたちは別の手法を用いた。月を形成した事象が初期に起きた場合や、後期に起きた場合を含む多数の数値シミュレーションを実行したのである。その結果、月の形成年代と、その後に地球に集積した質量、いわゆるレイトベニアの間にモデルに依存しない相関関係があるという結論が得られた。地球のマントルに観測される高親鉄性元素濃度からは、形成年代に対する制約条件が得られ、初期に月が形成された可能性が排除される。そうではなく、月を形成した衝突が起きたのは、太陽系の形成の少なくとも4000万年後以降であるという計算結果が今回は得られた。

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