Nature ハイライト

微生物学:低用量の抗生物質で体重が増える仕組み

Nature 488, 7413

家畜の体重を増加させる目的で、低用量の抗生物質が何十年も前から継続的に使用されているが、こうした効果が得られる仕組みはよくわかっていない。今回、幼若マウスに似たような処置をした研究で、治療量以下の抗生物質の投与は、体脂肪量を増加させ、腸内微生物群集の構成を変化させ、微生物の代謝経路の活性を変化させて、短鎖脂肪酸産生をもたらすことが明らかになった。これらの知見は、正常な代謝活性の維持には特定の微生物群が重要であることを強調するものである。

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