Nature ハイライト

細胞:ホリデイ構造の解明

Nature 449, 7162

相同な二重鎖DNAの間の遺伝的組み換えは、ゲノムの維持と伝播に重要な役割を果たしている。この過程の重要な中間体が、2本の二重鎖DNAをつなぐ4方向連結構造(ホリデイ構造)である。この構造は、結局は解離して2本の二重鎖DNAになる。さまざまなタイプの連結解離酵素が原核生物、真核生物、ウイルスで見つかっている。これらのヌクレアーゼは、DNA分岐点の構造に対して高い選択性を示す。今週号では、2つのグループがそれぞれ、エンドヌクレアーゼI(ファージT7)とエンドヌクレアーゼVII(ファージT4)という2種類の連結解離酵素がDNA接合に結合した複合体の結晶構造を報告している。どちらの酵素も、結合によって接合体の構造を大きくゆがめている。これらの構造から、酵素がDNA連結部を選択する仕組みや、切断反応の原理が明らかになった。

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