Nature ハイライト

Cover Story:さあ、競技を始めよう:薬や遺伝子工学はどうしたらスーパーアスリートを創り出せるのか、また、こうした技術は競技における機会均等を実現するのか

Nature 487, 7407

2012年ロンドンオリンピックが7月27日に開幕するのにあたって、ネイチャーはスポーツの科学的側面についてのいくつかの考察を特集することにした。関係者たちは、ドーピング防止のための基準が十分に厳しいもので、どんなごまかしをも阻止し、検出できることを願っているだろう(News Feature p.290)。だが一方で、このような「増強」に対する制限は試みるべきではないという意見もある。もしこれが合法とされれば、増強戦略は「スーパーアスリート」を生み出し、それが競技をもっとおもしろいものにするかもしれないのだ(News Feature p.287)。あるいは、こうした能力増強を、遺伝による能力向上とかルール変更といった問題の一部として見るなら、これは競技に適さない遺伝子を持って生まれた選手に競技における機会平等をもたらすものだとも考えられる(Comment p.297)。スポーツについて大騒ぎが起こるのは、我々が走るように生まれつき、そのように進化してきたからなのだろうか。「まさにそのとおり」とM SpeddingとT Noakesは述べているが、こうした進化は実は犠牲を伴っている(Comment p.295)。現代社会では、我々をここまでにした生理が、我々をある種の病気にかかりやすくしているのだ。

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