Nature ハイライト

物理:核子のクラスター化挙動

Nature 487, 7407

核子物質、すなわち原子核を構成している陽子と中性子は、主に量子液体のように振る舞うが、軽い核ほど、陽子と中性子のクラスターからなる分子のほうに、より似た振る舞いをする。クラスター化は原子核全体の相互作用と関係しているが、その詳細な機構は完全には解明されていない。クラスター化が有利と考えられる小さい原子核であるネオン20で、クラスター化が起こる条件が理論モデルを用いて計算された。原子核の閉じ込めポテンシャルの深さがクラスター形成に重要な役割を果たし、相対論的汎関数の場合に特に顕著な影響があることが見いだされた。もっと一般的に見れば、クラスター化は結晶相と量子液体相との間の相転移現象と考えられる。

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