Nature ハイライト 植物:夕方の日課 2011年7月21日 Nature 475, 7356 植物では、概日時計が体内ペースメーカーとして機能し、環境変化を予測して対応し、生理的および発生的事象の時期を最適化している。Nusinowたちは今回、モデル植物であるシロイヌナズナの成長を概日時計が制御する仕組みを明らかにした。新たに見つかったevening complexと呼ばれる三量体複合体が、概日時計によって調節されており、その発現は夕暮れ時にピークとなることがわかった。この複合体はPIF4およびPIF5という2つの転写因子の発現を抑制するが、これら2つの因子は光条件に応じて植物の成長のタイミングを制御する光シグナル伝達カスケードの一部を構成している。 2011年7月21日号の Nature ハイライト 遺伝学:「ポスト光」時代のゲノム塩基配列解読チップ 構造生物学:Na+チャネルの作動機構 物理:微小機械の運動の基底状態 材料:薄膜トランジスターを印刷する 工学:プログラム可能なDNAネットワーク 地球:東北地方太平洋沖地震 神経:報酬探索する際の脳の働き 細胞:肝細胞様細胞への直行ルート 植物:夕方の日課 目次へ戻る