Nature ハイライト

がん:FBW7はアポトーシスを介して作用する

Nature 471, 7336

腫瘍抑制タンパク質FBW7の喪失は、ヒトの多様なタイプのがんでよく見られるが、この抑制タンパク質の作用機構はまだわかっていない。今回2つの研究グループが、卵巣がんとT細胞白血病などの数種類のがんで、アポトーシス調節タンパク質MCL1がFBW7による分解の標的となっていることを明らかにしている。Inuzukaたちは、この機構がBCL2ファミリーに属するアポトーシス調節因子を標的とする薬剤への応答を決定しうることを見いだした。またWertzたちは、この機構は有糸分裂の停止中に活性化され、抗チューブリン作用を持つ化学療法薬に対する応答を決定することを明らかにしている。したがって、FBW7の欠失または変異が認められるがん患者の腫瘍は、このような薬剤に対して抵抗性を示すことがある。

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