Nature ハイライト

物理:ボソンのスピン–軌道結合

Nature 471, 7336

スピン–軌道結合は量子粒子のスピンとその運動量との相互作用を記述し、スピントロニクスから量子スピンホール効果、トポロジカル絶縁体までの多くの物理分野で重要である。しかし、極低温中性原子系には原子のスピンと重心運動の間の結合は存在しない。Linたちは、レーザーを使って、中性原子のボーズ・アインシュタイン凝縮体におけるこのようなスピン–軌道結合を操作し、任意のボソン系に対してこの結合を初めて実現した。今回の成果は、フェルミオン中性原子系のトポロジカル絶縁体の実現につながると考えられる。

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