Nature ハイライト 医学:C型肝炎動物モデルへの手がかり 2009年2月12日 Nature 457, 7231 C型肝炎ウイルス(HCV)は肝臓病の主要な原因だが、使いやすい小型動物モデルがないことが、HCVに対する効果的なワクチンや特異的抗ウイルス療法の開発の妨げとなっている。密着結合タンパク質オクルディンが、C型肝炎ウイルスの細胞侵入受容体の4つ目にして最後の主要成分であることが同定され、難しかった実験モデルの開発が一歩実現に近づいたようだ。マウス細胞へのウイルス感染には、ヒト・オクルディンに加え、これまでにHCVの侵入因子として同定されているCD81、スカベンジャー受容体クラスBタイプI、クローディン1も必要である。 2009年2月12日号の Nature ハイライト 細胞:壁のない生活 遺伝:エンハンサーの地図を作る 化学:ホウ素の新しい形態 ナノテクノロジー:微細なプリント 遺伝:霊長類ゲノムにおける爆発的重複 医学:C型肝炎動物モデルへの手がかり 細胞:血液細胞系の発生 がん:前立腺がんのマーカーを発見 細胞:ヒトのリボスイッチが初めて見つかった? 目次へ戻る