Nature ハイライト

医学:FTY720は2つの役割をもつ?

Nature 454, 7206

FTY720(フィンゴリモド)は、多発性硬化症の治療や腎移植の拒絶反応防止用としてヒトでの臨床試験が行われてきている薬剤である。この薬は、リンパ球をリンパ節に閉じ込めて病変部から隔離することで作用する、新しいクラスの免疫抑制剤と見なされている。今回Premenko-Lanierたちは、FTY720の新しい、予想外の使用法について報告している。FTY720を3日間にわたって少量投与することにより、マウスではリンパ球性脈絡髄膜炎の慢性感染成立が防がれるばかりでなく、慢性化してしまった感染も治療できた。ウイルスの排除は、免疫応答の増強と関連して起こっている。次なる問題は、この方法をヒトの慢性感染症にも使えるようにできるかどうかだ。

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