Nature ハイライト

発生:椎骨の数が決まる仕組み

Nature 454, 7202

椎骨の数、つまり繰り返し構造単位である体節の数は、脊椎動物の種によって大きく異なっている。例えば、カエルの椎骨の数は10個だが、多くのヘビでは300個を超える。しかし、動物種ごとの椎骨の数を制御しているのはどのようなもので、また、種間でこれほど大きな差があるのはどうしてなのだろうか。Gomezらは今回、椎骨の数は、胚発生の初期における体を体節に分割する速度と発生の全体的速度との間のバランスに依存するという説を提唱している。彼らは、体節の少ないトカゲなどの脊椎動物に比べ、ヘビでは胚全体の発生よりも分節にかかわる時計のほうが進み方がずっと速いことを示して、この説を立証している。

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