北極盆地の超低速拡大ガッケル海嶺で、非常に精細な撮像探査が、最新の深海探査技術を用いて、初めて行われた。調査地域は、1999年に巨大噴火を起こしたと思われる場所を中心としている。得られた画像から、水深4,000 mにある軸谷が火砕堆積物によって広範囲に覆われているとわかった。このことは、こうした海嶺でのマグマ中揮発性成分の蓄積と放出に関する重大な問題を提起し、全球の中央海嶺火山帯の最深部でも大規模な火砕活動が起こりうることを示している。
2008年6月26日号の Nature ハイライト
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