Nature ハイライト

視覚:時計を気にする網膜細胞

Nature 453, 7191

哺乳類の網膜には、桿体、錐体、メラノプシン含有細胞という3種類の光受容細胞が存在する。桿体と錐体は視覚にかかわるが、他に概日時計の光同調にも関与していることがわかっている。Gülerたちは、桿体と錐体が担っている像形成とは関係ない方の役割(概日周期機能)に、メラノプシン含有細胞を介したシグナル伝達が含まれていることを明らかにした。今回の知見から考えて、睡眠障害や季節性のうつに悩む患者では、視覚に問題がない場合でも、光感知やメラトニン抑制の検査が役立つ可能性がある。

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