Nature ハイライト

気候:大西洋のハリケーン活動に対する海面水温上昇の寄与

Nature 451, 7178

近年、大西洋のハリケーン活動が活発化している原因の一端は、海面水温の上昇であると広く考えられているが、その寄与がどの程度のものなのかはわかっていない。M SaundersとA Leaは、局所的な海面水温と大気風の場を環境変数とする統計モデルを用いて、北大西洋熱帯域、カリブ海、メキシコ湾で発生したハリケーンについて、海面水温の寄与を定量化した。その結果、1996年から2005年の間に起こったハリケーン活動が、1950年から2000年の平均値と比べて約40パーセント増大した原因は、局所的な海面水温の上昇であるとの結論が得られた。

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