Nature ハイライト 医学:血中の癌細胞を効率よく検出 2007年12月20日 Nature 450, 7173 生存能のある腫瘍由来上皮細胞、すなわち循環腫瘍細胞(CTC)は、癌患者の末梢血液中で見つかり、治りにくい転移性腫瘍の原因だろうと考えられている。癌患者からのそのような細胞の単離は極めて難しいことがわかっており、これは主として、そのような細胞の末梢血液中での数が極端に少ないことに起因する。今回、癌患者の血液からCTCを選択的かつ効率的に単離できるマイクロ流体プラットフォーム「CTCチップ」が開発された。この新たな手法は、癌の検出と診断、および各々の患者の治療に対する反応の経過観察に応用可能と考えられる。 2007年12月20日号の Nature ハイライト 進化:花のたどった道のり 物理:フォノンなんて要らない 進化:クジラ類の祖先 医学:血中の癌細胞を効率よく検出 宇宙:お月さん、いくつ? 工学:目の細かい周波数コム 古気候:温暖化が先か、炭素注入が先か 細胞:Nanogの機能を見直す 生理:試行錯誤で技を磨く 神経:外部刺激に敏感なシナプス 目次へ戻る