Nature ハイライト 地球:マントルの再循環 2007年6月7日 Nature 447, 7145 地球の火山活動と地震活動は地球内部の活発な活動を表しており、地表の海洋プレートがマントルを通して再循環していることを示しているが、この過程の性質と時間スケールはよくわかっていない。このような深部での再循環の程度を絞り込むために、Turnerたちは、アゾレス諸島で得られた玄武岩中の酸素、ニオブ、ボロン、オスミウムの同位体含有量の分析を行った。その結果から、アゾレス諸島の玄武岩の一部は、メルトと流体が枯渇した少なくとも25億年前のリソスフェアマントルに由来するが、その他は、メルトに富んだ約30億年前の玄武岩に由来する部分を含んでいることが示唆された。この両方の成分は、深部に沈み込み保存されていた始生代の海洋プレートで、約30億年後にアゾレス諸島の下で熱的な浮力により上昇したものから生じたらしい。 2007年6月7日号の Nature ハイライト 宇宙:ヘラクレス座に見つかった最も高温の惑星 遺伝:ゲノムの網羅的探索 遺伝:メダカゲノムの概要塩基配列 工学:どんどん進化するNMR 気候:ハリケーンの発生頻度増加は「通常」に戻っただけだった 地球:マントルの再循環 進化:ダーウィンの「競争」説に終止符 生態:裏庭の鳥がバタバタと 細胞:幹細胞と老化 目次へ戻る